米政府、コインベースに4000億円相当を移転 — 本当に売却か?

Kitto

@kitto

米国政府が押収し保管していた約2億9700万ドル(約4100億円)相当の暗号資産をCoinbase Primeに移動させ、市場が一時ざわつきました。Arkham Intelligenceなどのオンチェーンデータによると、今回の数量はダークウェブ運営者のライアン・ファレース氏や閉鎖された取引所BTC-eなどから押収されたビットコイン約3940枚と、マネーロンダリング事件で押収されたイーサリアム約3万枚です。

突然の大量移動に「政府がついに放出するのではないか」と驚かれた方も多かったのではないでしょうか。結論から言えば、過度に心配する必要はなさそうです。Coinbase Primeは米国連邦保安官局(USMS)の公式カストディアンパートナーです。つまり、市場へ即座に投げ売りする注文ではなく、資産の安全な保管と整理を目的とした単純なカストディ移管である可能性が非常に高いと言えます。トランプ大統領が掲げた「ビットコイン戦略備蓄」に関連する大統領令も有効であるため、司法当局が独断で即時売却することは難しいという分析が主流です。

しかし、実質的な売り圧力がないにもかかわらず、オンチェーンデータに記録された数字だけで市場心理は即座に反応しました。移動のニュースが伝わった当日、米国のビットコイン現物ETFからは4億ドルを超える大規模な純流出が記録されるなど、投資家の不安感が数値に現れています。実際の売却でなくとも、このような大型ウォレットの動きそのものが市場に短期的なノイズを生み出し得ることを示す興味深い事例です。今後もこうした移転ニュースに盲目的にパニックになるのではなく、実際に売却が実行されるかどうかを冷静に見守る余裕が必要でしょう。


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