@kitto

CLARITY法案の上院採決が目前に — トランプ氏の倫理条項で電撃合意
米国の暗号資産(仮想通貨)業界の勢力図を変える「CLARITY法案」が、8月の議会休会を前にいよいよラストスパートをかけています。これまで最大の障壁とされていたドナルド・トランプ前大統領の暗号資産に関する倫理条項で電撃合意が成立したうえ、ホワイトハウスの顧問が軍事訓練を延期してまで法案通過に全力を注いでいます。今回の立法攻勢が米国の暗号資産市場にどのような変化をもたらすのか、簡潔にまとめました。
トランプ氏の倫理条項合意、何が変わったのか
メディア「The Block」の報道によると、ドナルド・トランプ前大統領が公職者のデジタル資産による収益を制限する倫理規定に電撃合意しました。これまでトランプ氏が保有する巨額の暗号資産に「利益相反」の問題が浮上し、法案交渉が完全に停滞していましたが、今回の合意により上院採決を阻んでいた最大の障害がついに取り除かれました。
今回の倫理条項は、政府の公職者が暗号資産を通じて私的な利益を得ることを防ぐことに焦点を当てています。おかげで法案通過に向けたラストスパートに弾みがつきました。現在、業界は間もなく公開される具体的な法案の条文にどのような細部が盛り込まれるのか、固唾をのんで見守っています。
軍事訓練まで延期したホワイトハウス顧問、全力疾走の理由
何としても法案を成立させるというホワイトハウス内部の意気込みは非常に熱いものです。
コインテレグラフやバイナンス・ニュースの報道によれば、ホワイトハウスの暗号資産顧問であるパトリック・ウィット氏は、8月8日に予定されている議会休会前に法案を通過させるため、州兵の軍事訓練まで延期したとのことです。当初の訓練予定で席を外すという予想を覆し、ワシントンにとどまって法案通過に全力を尽くすことにしたのです。
それほどまでに、今回の休会直前がCLARITY法案を成立させるための極めて重要なゴールデンタイムだということです。主要な顧問まで現場に常駐して奔走しているだけに、果たしてホワイトハウスの最後の大詰めが実を結ぶのか、注視する必要がありそうです。
民主党の消費者保護ルール追加と業界の反応
今回の交渉過程において、非常に重要なパズルのピースがもう一つ埋まりました。それは、上院民主党議員が強く要求してきた消費者保護ルールがCLARITY法案に追加されたことです。
コインテレグラフの報道によると、米最大手の暗号資産取引所コインベースの高位幹部は、業界がこのアップデートされた法案を全面的に支持していると明らかにしました。規制がより明確になり、利用者の安全が確実に守られる方が、長期的には市場の信頼を得るのにずっと有利だという判断からです。
しかし、まだ安心はできません。バイナンス・ニュースによると、伝統的な銀行業界の激しい反発と、党内の路線対立が依然として真っ向から衝突しているからです。法案が最終採決を通過するまで、伝統的な金融勢力と暗号資産陣営の間で激しい最後の攻防が繰り広げられるとみられます。
8月の休会前採決、注目すべき重要なシグナル
CLARITY法案が通過すれば、米国内のステーブルコイン発行とオープンソースのイノベーションを保護するための明確な基準がついに確立されます。
これから私たちが注目すべきシグナルは2つだけです。第一に、8月8日の議会休会前に公開される法案の正式テキストにどのような内容が盛り込まれるか。第二に、バイナンス・ニュースなどが指摘する銀行業界による最後の反対ロビー活動が、実際の採決結果にどのような影響を与えるかです。
暗号資産業界が長い間待ち望んできた制度の明確化が今回ついに実現するのか、一緒に見守っていきましょう!
関連リンク