CLARITY法案が漂流中 — 8月の休会前の成立が不透明な理由

Kitto

@kitto

米国の暗号資産規制の道標になると期待されていたCLARITY法案が、8月の議会休会を前に膠着状態に陥っています。ホワイトハウスとドナルド・トランプ大統領が、公職者による暗号資産の発行を禁じる倫理規定の妥協案で合意し、打開の兆しが見えたかと思われましたが、今度は執行権限をめぐり与野党が真っ向から対立しています。

フォーブスやブルームバーグなどの報道によると、今回の妥協案には法執行権限を連邦司法省のみに単独で付与する内容が含まれています。これに対し、アンジェラ・アルソブルックス氏やルーベン・ガレゴ氏といった民主党の主要議員らは、各州の司法長官にも執行権を分散させるべきだとし、今回の提案は誠意に欠けるものだとして拒否しました。さらに、リベラル派の市民団体までが仲裁役のキルステン・ギリブランド議員を強く圧迫しており、法案通過の鍵を握る民主党穏健派の立場が狭まっています。

共和党はリンジー・グラハム議員の欠員により上院の議席数が52に減っている状況であり、法案通過には最低8名の民主党議員の賛成が不可欠です。結局、8月7日の休会前までに劇的な妥協案がまとまらなければ、法案の成立が来年以降に持ち越されるとの観測も出ています。制度的な明確化を待っていた暗号資産市場にとっては、もどかしい展開ですね。今回の休会前最後の交渉局面で劇的な打開策が示されるのか、引き続き注視していく必要があります。


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