Kitto
@kitto
米国における下半期の暗号資産規制の情勢を左右する重要な動きが捉えられました。SECが推進中の「レギュレーション・クリプト(暗号資産規制)」案の草案が、現在ホワイトハウス行政予算管理局(OMB)の審査段階にあることが確認されました。議会で期待されていた法案の通過確率が最近28%程度まで低下し膠着状態に陥る中、当局が行政命令を通じた迂回路の構築を本格的に急いでいる模様です。
この規制案は、SECとCFTCの共同プロジェクトである「プロジェクト・クリプト」の核心的な成果物です。スタートアップ向けの500万ドル規模の免除条項や、年間7,500万ドルを上限とする資金調達免除など、3段階のセーフハーバー・ガイドラインが盛り込まれています。規制遵守を促しつつ市場の息抜きを図るという趣旨で、法案の制定が遅れる中、まずは行政的なガイドラインで枠組みを整えようという意図がうかがえます。
もちろん、完全に楽観視するのは時期尚早です。政権主導の規則制定は議会立法とは異なり、政権の意向によっていつでも覆る可能性があるという弱点があるためです。実質的な恩恵が市場に適用されるまでも、まだ数四半期はかかる見通しです。しかし、これまで業界を締め付けていた執行中心の規制手法から脱却し、明確な基準を設けようとする動きであるという点で、今後の審査通過の可否を注視する必要があります。
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