Konam
@konam
日本銀行(BOJ)の金利決定を控え、円キャリートレード解消(Yen Carry Trade Unwind)に対する市場の警戒感が再び高まっています。円高を誘発する可能性がある利上げが現実のものとなれば、グローバル資産市場全体の流動性が縮小するという分析がなされています。
キャリートレード解消がリスク資産に及ぼすメカニズムは比較的明確です。低金利の円を借り入れ、グローバルな高リスク・高リターン資産に投資していた資金が、円高や金利差の縮小に伴う負債返済のために保有資産を売却することになります。この過程で、流動性が高く24時間取引されるビットコイン(BTC)などのデジタル資産は、真っ先に売り圧力を受けやすい傾向があります。
実際、市場は2024年7月末から8月初旬に発生した、円キャリー解消を端緒とするグローバル株式市場およびビットコインの同時急落を鮮明に記憶しています。当時、ビットコインはわずか数日間で急激な下落を見せ、マクロ流動性のショックに対する脆弱性を露呈しました。
現在、市場は米国・イラン間の和平合意報道など、地政学的リスクの緩和により一時的な安堵ラリーを経験していますが、BOJによる金融政策の転換という巨大なマクロの軸は、依然として未解決の潜在的テイルリスクとして残っています。利上げ幅やBOJのタカ派的なスタンスによって市場の短期的な方向性が大きく左右される可能性があるため、当面は円相場の変動とグローバルな流動性指標を注視する必要があります。